思い立ったのでフォークリフトの講習を受けてきた

公開日 2021年1月2日 最終更新日 2021年1月3日

過去、窓口業務や経理事務、会計業務など、どちらかというと事務のお仕事をしてきた私ですが、また新たにお仕事を始めようということになりまして、いま求職活動中です。

しかし、「おっこれは!」と思った事務仕事は、年齢要件に引っ掛かることもしばしば。

「事務以外も探そう」と探してみたら、今度はすごく近所にいい条件のお仕事が!
「ここだ!」と思って応募しようとしたら、「フォークリフト免許 必須」とあり泣く泣く諦めたことも…

私の住む近辺にここ数年で工業団地が増えてきたこともあり、もしそこで働くことになるとフォークリフトの免許があった方がいいな…前みたいに諦めることになるのは嫌だしな…と思い、今回思い切ってフォークリフト講習、申し込んできました。

フォークリフト講習とは

フォークリフト 講習時間
フォークリフトの免許とか講習とか呼んでいますが、正式名称はフォークリフト運転技能講習です。

これを受講し、筆記試験と最終日の実技試験に合格することにより「技能講習修了証」が発行され、無事「フォークリフト運転者」となる流れです。

受講に際して必要な資格は18歳以上であるということだけ。
ただし、実務経験の有無などにより必要な受講時間が変わります。

最大で35時間ですが、既にフォークリフト運転特別教育(勤め先などで受講する講習)を修了していて既にフォークリフトの運転経験があったり、キャタピラー限定以外の大型特殊自動車免許を持っていたりすると受講時間の一部が免除されることもあります。

私はフォークリフトの経験は一切ありませんが、普通自動車運転免許を持っているので31時間の講習が必要でした。

そして、フォークリフト運転特別教育の修了では運転できるフォークリフトは最大荷重1t未満のものに限定されますが、フォークリフト運転技能講習を修了すると1t以上のフォークリフトを運転できるようになります。

ちなみに上限はありません。つまりどんなフォークリフトも乗れちゃう。

講習初日、学科

いよいよ講習初日。講習所で学科を受講しました。
受講者は私含め4人。意外に少ない…?

「フォークリフトの講習は他の受講者と仲良くなっておくといいぞ」という事を既に講習を終えた友達から聞いていたので、「仲良くなれるんだろうか…」と心配でしたが、まあ一日目だし。学科だし。まあまあここは、うん。

学科の内容としては特に難しくなく…と言いたいところですが、数学や物理が絡むところはマジで苦手なので難しかったです。講師に「目が死んでる…」と言われるレベル…

ただ、講習冒頭にも言われたのですが「重要なところは重要と言います」とのことで、重要なところ(=試験に出るところ)にマーカーを引いて付箋を貼り、試験に備えました。

フォークリフト 筆記

マーカーと付箋、マジで持ってって良かった!
特に付箋!!試験前の復習が効率よくできる!

出来れば試験勉強用にノートとか持ってった方がいいのかもしれませんが、結局私は持参したノートを使いませんでした。

講師が試験勉強の時間を設けてくれたので、講習冒頭で配られた時間割表の裏が白紙だったのをいいことに一気に書き出して暗記しました。

そして無事合格。第一関門突破です。

講習二日目~講習三日目、実技

フォークリフト ヨシ

さて、お待ちかねの実技です。フォークリフトが全くの初めてなので、結構楽しみにしていました。

乗車前にも勿論、指差しのヨシ!が結構出てきます。心の中で「現場猫や…」と思っていました。

今回乗ったフォークリフトはバッテリー式のオートマ。

乗る前は「トラックみたいな音するんだろうし排気ガス臭いんだろうな」なんて思っていましたが、バッテリー式なのでめちゃめちゃ静か。プリウスみたいな感じ。コーー…………って音がかすかにするくらい。フォーク動かす音のほうが大きいです。

そして実際フォークリフトに乗ってみて思ったことは、

・ハンドルを回すと後輪が回るのでなんか変な感じがする
・直角に曲がるだけでもハンドルを一周半回すので、なんか変な感じがする
・ハンドル本体ではなくハンドルに付いているつまみを握るので、なんか変な感じがする
・右手は基本膝の上なので、なんか変な感じがする
・アクセルちょい踏みでもなかなか進まないのでなんか変な感じがする
・見慣れないレバーが最低2本(フォークの高さ、傾き)付いているのでなんか変な感じがする

・んでこのレバー、どっちがどっち(高さなのか傾きなのか)で、どっちがどっちか(上がるのか下がるのか)分からない

だいたいこのあたりです。
要するに違和感!!普段車に乗って運転しているなら尚更です。

あと、普段からリーチリフト(立って乗るタイプのフォークリフト。フォークを前方にせり出すことができる)に乗っている人も、フォークリフトは勝手が違うので苦労している様子でした。

この二日目と三日目で実際に試験コースを走ってみたり、ちょっと長い物を載せて走ってみたり、「どのタイミングでハンドルをどれくらい切るか」「限られた距離での進路修正をどうするか」などと結構考えました。

他の受講生の方とも次第に打ち解けてきて、「ここは早めにハンドル切るといいよ」「後方確認がなかったよ」など互いに教え合ったり一緒に考えたり。

喋ってると怒られるかな?と思いましたが、講師の方はむしろ「こういうのけっこう大事よ」とおっしゃっていました。

特に三日目は、試験コースを実際に荷物を載せて制限時間以内に走る、というかなり試験向けのことをしましたが、全然うまく行かなくてちょっと落ち込んでいました。

講習四日目、試験の日

いよいよ試験の日です。
前日から寒波が一段と強くなっていて、もしかしたら雪が降るかもしれない、雪が降ったら電車と徒歩で行かないと…(あまりに急な天気悪化だったのでタイヤをスタッドレスに替え損ねた)とかなりの早起きに。

雪は積もることなく、道路を見た限りビチャビチャ程度で済んでそうでしたが、凍結&事故渋滞が心配でとても早く車で家を出ました。

講習は遅刻すると所定時間を満たせなくなるので、私の行った教習所では基本的にはお金を払って別日に変更でした。
あと試験も落ちると追試料金払わないといけない。

結構真剣になりますよね?お金掛かってると…(別にお金だけじゃないけど…)

そんな感じなので念には念を、で早めに出発したら、むしろ空いててすごく早く到着。

少しフォークリフトを練習させてもらい、講師の方にも教えていただき、試験に備えました。

その練習が良かったのか、なんとその日の午前中でノーミス、しかも標準タイムよりも1分半以上早くゴールすることができ、「これ試験にしてくれ!!!!!」と思うくらいの結果が出せました。

その前の練習なんて、失格タイムを大幅に超えたタイムしか出してなかったのにね。自分でもビックリ。

いざ実技試験!これで落ちたら追試だゾ

フォークリフト 追試
試験は、コースを曲がった先にある荷物を取って、持ったままコースを走行し、また荷物を元の場所の指定の枠内に戻す、というものでした。

このままの流れで試験に行きたかったのですが、試験前最後の練習でうまくいかず。

荷物の前に綺麗に真っ直ぐつけて、そこから荷物を取ると後々に荷物戻す時も綺麗に置きやすい、
つまり、この「荷物の前に真っ直ぐつける」ことがトータルで見て時間短縮とやりやすさにつながり、試験合格のカギと言えるのですが、最後の練習で荷物の前に真っ直ぐつけられなくなりました。

荷物までの距離に余裕があるなら調整しながら進めばいいのですが、これが結構めんどくさいし焦る。
もし調整に失敗したらフォークが荷物に対して斜めに入って荷物を持つことになりますので、次に荷物を戻す時に高確率で斜めに枠から外れます。

これを調整して綺麗に戻すことができればいいのですが、そこで時間が掛かったり、また時間が掛かることに焦ってミスにつながるのであれば、いっそのこと「綺麗に置く」ということを捨てて減点を受け入れ、時間内に戻ってくる、というのもアリかな…と、受講生の方と話していました。

ちょっと不安ですが試験の順番が回ってきました。

これは試験だ、と思うと緊張するので、「これは練習である。繰り返す、これは練習である。」と自分に言い聞かせ、練習のつもりで試験に挑みました。

やはり荷物に真っ直ぐ付けられませんでしたが、修正が出来たので枠から大きく外れることはありませんでした。でもまあまあ斜めったけど。

結果は合格。無事に修了証を受け取り帰宅。

帰宅後にうとうとしていたら、寝言で「後方ヨシ!」と言ってしまい目が覚めました。

とりあえず、免許取れたのでヨシ!!

フォークリフトの免許取るならこれはぜひ!

これからフォークリフトの講習に行かれる場合、

・マーカーと付箋はすげえ便利
・冬に行く場合は防寒具しっかり(実技は屋外のことが多い)
・どれだけハンドル回したか分からなくなったら後輪を見る(止まっている状態で!)
・ヨシ!の確認は素早く、そしてしっかり(時間短縮)

これらを意識していくとやりやすいです。
(教習所によってやり方があったり推奨されてない事かもしれないので、そこは教習所の指示に従って下さい)

フォークリフト、面白かった!
あとは就職だけだ!!!(←これが一番難しい)