電源裏取りに挑戦!車の配線がスッキリしたぞ

公開日 2020年9月27日 最終更新日 2020年10月5日

【注意】
この記事の内容は管理人個人が独自に行ったことであり、もし読者様が真似をして損害を負った場合でも当方は一切の責任を負いません。参考にされる場合は全て自己責任でお願い致します。
また、読者様におかれましても当サイト以外にもメーカー公式、様々なDIY情報サイト等も参考にすることをお勧めいたします。

私の車にはドライブレコーダーが前後それぞれ付いています。

先日、フロント側のドラレコが故障…

直そうと試みたのですが、直すどころかとどめを刺して再起不能にしてしまったため、今はリア側のドラレコをフロントに移設して使っています。

しばらくはこのままでいくかぁ…なんて思っていたところ…

レーザー受信機がやってきた

父が「これお守り代わりに持っておいたら」とレーザー受信機を持ってきてくれました。

レーダー探知機は聞いたことあるけどレーザー受信機って珍しいな…。

レーザー受信に特化したレーザー受信機。レーザー式オービスに対応したコンパクトモデルで、セルスター製セーフティレーダー(ドライブレコーダー相互通信対応モデル)に接続可能。レーザー広角受信が可能で、受信レベルも強弱の2段階受信。

新しいものに買い替えたため不要になったとのこと。

その時にドラレコが1台故障した話をしたところ、「今度の車検の時にドラレコを前後タイプに替えるから、今付いてるやつあげるよ」と!

ヤッター!!!

大変ありがたい。

でもドラレコ、そのまま付けられるかな?

現在の配線と問題点

現在の配線は以下のとおり。

ドラレコ 配線

ヒューズボックスから取り出した電源を、パネルの裏を通してドラレコにつなげています。

また、シガーソケットにUSBポートを繋げ、そこの1つのポートから5mあるUSBケーブルを這わせてリアのドラレコまで延ばしています。

そしてフロントのドラレコが壊れてリアのドラレコをそのまま持ってきていますので、今現在リアにはドラレコがありません。USBケーブルの先がぶらーんとぶら下がっているだけです。

今度もらえるドラレコがこのUSBケーブルをそのまま利用できれば問題ないのですが、調べてみるとUSB端子の形は同じなもののホストケーブル(OTGケーブル)というちょっと特殊なケーブルが必要らしく、このまま利用することはできなさそうです。

変換コネクターを使うことも考えましたが、なかなか条件に合致するものが見つからない。

これはリア側にもシガーソケット用意したいな…

そうすれば純正ケーブル使えるし。

そしてフロント側。

レーザー受信機挿すとこなし。

シガーソケットにシガーとUSB両方付いたものを挿して増やせばいいのでしょうが、いかんせん位置が悪い。膝が当たる。

あと、ついでと言ったらなんだけど、いまドラレコの電源ソケットがグローブボックスに入っているのですが、まーこれがよく抜ける。もしかしたらフロントドラレコの故障の原因だったんじゃないかってくらいよく抜ける。

これも何とかしないと。しっかり抜けないようにしておきたい。

電源ソケット増設したい

フロント側・リア側それぞれにソケット増設が必要となりました。

そこで考えた結果、

・ヒューズボックスからリアにコードを延ばして電源ソケットの設置

・どこからか電源を調達してフロント側にソケット増設

・フロントドラレコのソケットを外れにくいタイプへ交換

どこからか、が問題だ…と色々調べた結果、シガーソケット裏からの電源分岐が一番シンプルだな、という結論に落ち着きました。

ヒューズボックスは既にアクセサリー電源を1つ使っていますし、ナビやETC、バックカメラは業者さんに取り付けをお願いしたのでどこから電源取っているかも分からない。ですのでヒューズボックスから更に電源取り出しするのはやめておこうと思います。

あとバッテリーから直設、いわゆるバッ直も私にはちょっとハードル高そうなのでやめておきます。

ここのサイトが参考になりました。
シガーソケット裏から、分岐でIG電源/ACC電源を取り出す方法|DIYラボ

材料調達

この配線をどうするか、実は三日三晩悩んだと言っても過言ではないくらいずっと考えていて、おまけに接続の仕方とかどうもよく分からない部分があったので「とりあえず分かっている部分だけでもまずは買って手を動かしてみよう」ということになりました。

エーモン 電源取り出し

 

ヒューズボックスからリアにコードを延ばすのに間違いなく長さが足らないのでダブルコード。

それを接続するためのギボシ端子。

そしてフロントドラレコ用に、プラグロック機構の付いた電源ソケットです。

このソケットのコードサイズに合わせて、ダブルコードは0.75スケアのものにしました。

ソケットは、きっと電源分岐する際にヒューズが必要となるだろう、と思ってヒューズ付きのものを購入しました。これならバラバラ買う必要ないね。

ダイソー 工具

そして工具。

ダイソーすげえ。

電工ペンチなんてどんなに安くても1000円前後はするのに、まさかの400円。

プライヤーも100円。

電工ペンチ、欲しかったんだよな~…まさかこんな安く買えるとは…。

電源裏取り ソケット

買ってきたソケットの、クワ型アースの部分と差し込むヒューズ(15Aの表示のある青いミニ平型ヒューズ)の部分を電工ペンチのニッパー部で切り落としてしまいます。

万が一外れた場合、オス端子から電気が流れていると車体に当たった際にショートしてしまうので、プラスのケーブルの電気を流す側はメスのギボシ端子を付けていきます。受ける側がオス。メス端子にかかっているカバーに端子が守られているため、車体等に端子そのものがぶつかりにくい、というわけです。

ヒューズ管のあるケーブルはプラスなので、片側にメスのギボシをつけます。もう片側は切りっぱなしのまま。後ほど配線コネクターというものを使ってつなげます。

そしてソケットの方は、電気を受ける側なのでプラス線にオス、マイナス線にメス端子をつけました。

ヒューズ管のほうはシガー裏の電源取り出し用に、ソケットの方はヒューズボックスからの延長に使います。

ちなみに線のプラスマイナスの見分け方は、一般的に「色がついている方」「線が入っている方」がプラス、黒がマイナスだそうです。

シガー裏、いろいろ固い

ここまで進めて、次なにが必要かだんだん分かってきました。

と同時に、先にシガー裏からやらないとヒューズボックスからリアまでの部分に取り掛かれない(ドラレコを止めることになるので)ことも分かりました。

再度カー用品店に行き、セパレートタイプの3連ソケットとダイレクトタイプの2連ソケット、あとちょっと便利そうなのを少し買ってきました。

セパレートタイプのソケットもちょっきんと切ってソケット側のプラスの方だけギボシ端子をつけて、マイナス線はシガー裏に配線コネクターでかませるだけ。プラグ側にもギボシ端子を付けています。

あとはシガー裏に付けるだけ…付けるだけなのに…

いろいろ固い!

内装 ピン

内装を外していくのにこのピンが抜けなくてすごく困りました。

でもこのピン、真ん中の丸いところを一旦内張はがしやドライバーでキュッと上に上げるとスルっと抜けました。あっさり。

フレアワゴン シガー裏

 

シガーに近いところまでは取り外せました。だいぶ車内が汚くて申し訳ないです…。

ただ、このシガーそのものがあるところを外すのは広範囲を外していかなくてはならない気がしたので、なんとかここから頑張ることにします。

床から上に向かって覗き込んで撮った写真がこちら↓

シガー 配線

シガーソケットに、青と黒のケーブルが繋がっているようでしたので、分岐はここからとることになります。

ただし、どちらがプラスでどちらがマイナスか、どの段階(アクセサリー電源なのかイグニッション電源なのか)で通電するのかを確認しないといけません。

当初はシガーに繋がっている端子(L字カプラー)を抜こうと頑張ったのですが、とにかく固い!!!!!

レバーらしきものがあったので押して抜いてもなかなか無理!!!

それと、抜いてから通電確認するのはあまりよくない(車がエラーを出す可能性)という情報も知ったので、カプラーを抜くのはやめて通電テスターを線に刺して通電を確認することにしました。

・車の電源オフの時

・アクセサリーもしくはイグニッションオンの時

この2つで違いを確認します。

もし車の電源がオフでも通電が確認できてしまった場合、ここは常時電源ということになりこのままドラレコをつなぐとずっとドラレコの電源オンの状態になり、バッテリー上がりの原因となります。

今回は電源オフでは両方反応なし、イグニッションオンで青い線の通電確認ができましたので青がプラスということでした。

というか…常時電源の確認だけだったらシガーソケットに何か挿すだけでもできたね…。

通電テスターを刺したところはビニールテープを巻いておきました。

いよいよ分岐

プラスの確認ができましたので、いよいよ分岐です。
なぜか家の工具箱にたくさん入っていたこれを使っていきます↓

分岐させたいケーブルを中に入れて、分岐元のケーブルを挟んでパッチンすると、金属の刃がそれぞれのケーブルに食い込んで結果分岐できる、という優れものです。

ズレないように挟み込んで、更にカプラーでぐっと挟み込みます。側面もちゃんとパチッと留めないとうまく全体が挟み込めませんでした。コツが要るけど明らかにこの方法は楽だな~

配線コネクター 分岐

配線コネクターにヒューズケースが付いた線のギボシを付けなかった側を入れて、青い線(プラス)と挟んだものです。黒い線にも、3連ソケットのマイナス側を挟んでつなげていきます。

そして出来上がったのがこちら↓

電源分岐 3連ソケット

ドキドキしながら車の電源を入れると…

ソケットの青いライトが点灯しました!通電成功!!!ヤッター!!!

ここにロック機構付きのソケットとプラグをギボシ同士で繋いだものを挿せば、ドラレコの電源もとれます。

線をかまないように内装を元に戻せば、位置の微調整などを残してシガー裏はとりあえずおしまい。

ヒューズボックスからの電源を再利用してリアへ

元々ドラレコ用として使っていたヒューズボックスからの電源。

またいろいろ内装やアースを外して抜いてしまうのはもったいない&めんどくさいので、これをこのままリアかトランクに持って行きます。

やっぱり長さが足らないので、ダブルコードで延長することにします。

ここは適切にギボシ端子を付けるだけなので、黙々と作業をしていきます。

ヒューズボックス リア

トランクまで持ってこれました!

ここに2連ソケットを挿し、車の電源を入れて通電確認。ちゃんと通電しました。

これで今度もらえる後ろのドラレコに純正ケーブルさえあれば、電源に悩まなくても済みます。

ちなみにこの延長したダブルコードは、運転席のドア側に沿って後部に延ばしています。

運転席の乗り降りで足をひっかけたり、運転中にヒューズボックスからの配線で足をひっかけたら危険なので、ヒューズボックスから内装の中を通し、運転席ステップを外して下に通しました。そこから後ろはカーペットの下に隠して延ばしてあります。

おまけ

充電用のUSBポートは1つ欲しかったので、元々付けていた4ポートのUSBはリア用にして、前には1つだけ付けることにしました。

USB シガー

蓋もできちゃうUSBポート。

なんかそういうオプションにしたみたいになっててとてもイイ!

ソケットから飛び出さない超コンパクトサイズ!おまかせ充電に対応した、最大2.4A出力でスマートフォンやタブレットを充電できる車載充電器“FLATシリーズ"。

ここに巻き取り式のUSBケーブルを挿しましたが、元が出っ張っていない分非常にスッキリしました。
買ってよかった!

やってみて思ったこと

初めての電工ペンチ、初めてのギボシ端子のかしめ、初めての分岐…と初めてづくしでしたが、何とか形にすることができました。

電気系統ということもあり適当にやってしまうと危ないと思い、(それに壊したらシャレにならんし)かなり念入りに調べて、それでも分からなかったり悩んだりしたこともありましたが、少しずつ手を動かして進めていき理解ができました。

こういうのはプロに任せるのが安心、という気持ちがありましたが、今回どうしても挑戦してみたくてやってみました。
慣れたら簡単かもしれませんが、やっぱり初めてはなかなかスムーズにいかないものですね…。

でも一つ「できた」という自信になったので、良かったと思います。